エージェント・モデルのリリース
Muse Spark公開. Metaは、816BパラメータのオープンウェイトなMoEモデル「Muse Spark Open」を公開した。アクティブパラメータは42B、コンテキスト長は100万トークンで、テキスト・画像・動画・音声を入力できる。コーディングと長期にわたるエージェント作業向けの設計だ。Apple M5 Ultra搭載のMac Studio 2台でMLXを使う構成でも、NVFP4を使うBlackwell Ultra 4基/H200 8基の構成でも動き、MCP-Atlasでは89.2を記録する。Unsloth、SGLang、vLLM、llama.cpp、Apple MLXが対応している。
- Meta Releases Muse Spark Open: 816B Open-Weight MoE With 1M Context(新しいタブで開きます)
- Meta launches an open-weight AI model that runs on Macs(新しいタブで開きます)
- Muse Spark Open is Meta's answer to Qwen, GLM, and Kimi in the open-weight race(新しいタブで開きます)
- Meta and Apple team up to make Muse AI models run better on Macs(新しいタブで開きます)
- Introducing Muse Spark Open: the most capable US open-weight model to date(新しいタブで開きます)
- Unsloth Muse Spark Open is out!(新しいタブで開きます)
- UNSLOTH MUSE SPARK OPEN!!(新しいタブで開きます)
Nvidia Nemotron 3.5 Super VL. Nvidiaは、常時稼働のエンタープライズエージェント向けに、トークンあたり12Bのパラメータを活性化する120BのMoE視覚言語モデル「Nemotron 3.5 Super VL」を公開した。コンテキスト長は100万トークンで、NVFP4とBF16のチェックポイントを用意する。あわせてエッジ向けBoltの2モデル(74B-A9Bを24GBに圧縮した版と4GB版)、多言語・マルチモーダル検索モデル「Nemotron-3.5-Embed-1B」、オープンなデータセットと学習レシピも公開した。
- NVIDIA Releases Nemotron 3.5 Super VL, a 120B Open Multimodal Agent Model(新しいタブで開きます)
- Nvidia's Nemotron 3.5 Super VL is an open model built to run enterprise AI agents nonstop(新しいタブで開きます)
- nvidia/NVIDIA-Nemotron-3.5-Super-VL-120B-A12B model family released (base, NVFP4, BF16, and LiLiCorr speculative decoding)(新しいタブで開きます)
- nvidia/NVIDIA-Nemotron-3.5-Bolt-74B-A9B-24GB · Hugging Face(新しいタブで開きます)
- nvidia/Nemotron-3.5-Embed-1B-BF16 · Hugging Face(新しいタブで開きます)
IBM Granite Switch. IBMは「Granite Switch 4.1」を8Bと30Bの2サイズで公開した。ベースモデルにActivated LoRAを組み合わせ、チャット、意思決定、安全性ガード、音声文字起こしを1つのエンドポイントで提供する。VRAM使用量はベースモデルとほぼ同じに抑えられ、タスク間でKVキャッシュを再利用できる。
Ternary Bonsai 2. Prism MLはQwen 3.5をベースにした「Ternary Bonsai 2」を2B、4B、9Bの3サイズで公開した。dFlash/MTPに対応し、2Bモデルをブラウザ内だけで動かすWebGPUデモは、M4 Maxで毎秒最大500トークンに達する。
FLUX 3 Image Klein. Black Forest Labsは、テキストからの画像生成、画像編集、最大10枚の参照画像を使った生成に対応する5.6Bのオープンウェイト画像モデル「FLUX 3 Image Klein」を公開した。ネイティブ4K出力とピクセル単位で正確な編集をサポートし、INT8ビルドならRTX 4070の8GB VRAMで9秒未満で動く。
Mistral Timestral. Mistralは、5M〜209Mパラメータの時系列基盤モデル群「Timestral」を公開した。ゼロショット予測に対応し、最大32,768ステップの履歴を入力、最大1,024ステップ先を確率的分位点付きで予測する。
Google Gemini 4 Argon. Googleは、ロボットの操作、インタラクティブな3D学習環境の生成、学習データの評価を1つのモデルでこなすロボティクス向けモデル「Gemini 4 Argon」を発表した。デモは依然として人間による詳細なプロンプトを必要とし、有料の開発者向けアクセスプログラムを通じて提供される。
ツールとフレームワーク
LangSmithを大型更新. LangChainは、トレースを意味検索できるLangSmith AI Search、Slack連携とスケジューリングを備えたManaged Deep Agents v0.9、レッドチーミング向けのEngine v2、エージェントのセッションを時系列で表示するTrajectoriesを公開した。
CopilotKitのCLiF. CopilotKitは早期アクセス版の「CLiF」を公開した。エージェントとユーザーのフルスタックな軌跡を収集し、スキル、本番環境の評価、ファインチューニング用データセットへと変換する継続学習プラットフォームだ。
BlenderWorldベンチマーク. AlibabaのQwenチームは、実世界の参照画像からBlenderで3Dシーンを作る視覚エージェントの性能を測るベンチマーク「BlenderWorld」を公開した。QwenがMCP経由のエージェント型3D設計に力を入れる可能性を示す。
DataInventor更新. Hugging Face Spaces上で動くオープンソースのデータセット生成ツール「DataInventor」に、生成データを確認するためのVisualizeモードが加わった。
audio.cppがDrama3対応. audio.cppにコミュニティの貢献でDrama3対応が入り、CUDA最適化によりRTX 5090で最大5倍のリアルタイム性能に達する。VulkanとMetalにも対応するが、安定性と正確さの面ではまだ改善が必要だ。
研究とデータ
解釈可能性とエージェント. GoodfireのNick Cammarata氏は、ニューラルネットワークはすでに「クリーン」だと主張する。多義性や重ね合わせ(superposition)の事例の多くは、より踏み込んだエージェント的分析によって解消されるという。同氏は、解釈可能性は新たな苦い教訓を必要とせずにスケールしうるとして、P(doom)を下げると見る。
拡散言語モデルALoDLM. Qwen3-8Bをベースにしたループ型拡散言語モデル「ALoDLM 8b」は、ベースモデル比で推論速度が約3倍、ベンチマークの成績も上回る。
インド言語の事前学習データ. NVIDIA、IIT Madras、AI4Bharatは、22のインド言語を対象に約2.8兆トークンを集めた事前学習コーパス「Nemotron-pretraining-Indic-v1」を公開した。GPUで高速化したデータ生成パイプラインもオープンにしている。
GPT-6-Astraの物理ベンチ. ベンチマーク「TheoPhysEval」で、GPT-6-Astraは理論物理学の研究課題50問のうち49問を1問3ドル未満で解き、第一線の専門家と同等の成績を収めた。研究者は「センス」の欠如がブレークスルーを妨げていると指摘する。
抗菌ペプチドを特定. エージェント型の科学ワークベンチ「Google Antigravity」の助けを借りて、生物学者は呼吸器病原体への活性が予測される新規抗菌ペプチド候補を特定した。現在はウェットラボでの検証が進む。
トランスフォーマーでゲーム機. 32Mパラメータのデコーダ専用トランスフォーマー「Chipformer」が、回路にコンパイルする形でCHIP-8ゲーム機を実装した。エミュレータなしで、次トークン予測だけでポン、テトリス、スペースインベーダーなど116本のゲームを動かす。
ローカルAIと効率化
Radeon 4枚でDeepSeek. DeepSeek-V4-Flash-0731は、AMD Radeon AI PRO R9700を4枚使い、全エキスパートを常駐させたアフィニティエンジンで毎秒約79トークンで動く。従来の2枚という制限は実機上で回避された。
Snapdragon搭載ミニPC. 300ポンドのLenovo IdeaCentre Mini(Snapdragon X1-26-100搭載)は、CPUのみのllama.cppとARM NEONカーネルで、Qwen3.6 35B coderを毎秒約24.5トークン(MTP使用時は30)、Qwen3-Next 80Bを毎秒17〜18トークンで動かす。
GPU2枚でQwen. テンソル並列エンジン「capy-flash」は、Qwen3.8-Flash-Next 125B-A6Bを完全なNVFP4で、16GBのRTX 5070 Ti 2枚にエキスパートをRAMへオフロードして動かし、生成速度は毎秒約100トークンに達する。
RTX Spark搭載ノート. 128GB RAMを積むHPのRTX Sparkノートは、クーポン適用後3,832ドルで買える。MicrosoftはRTX SparkのArm CPU、Blackwell GPU、ユニファイドメモリに合わせてWindowsを最適化しており、ローカルAIエージェントとゲーミングを狙う。
製品と機能
ChatGPTがタブを参照. ChatGPTのChrome拡張機能は、タグ付けした開いているタブを参照できるようになった。Web版でもデスクトップアプリでも、複数タブの比較、フォームの入力、要約を頼める。
BlueskyのAttie拡張. BlueskyはAIツール「Attie」を拡張し、プロンプトから小さなソーシャルゲーム、投票、ダッシュボード、Webサイトを生成できるようにした。attie.siteドメインで共有でき、AT Protocol上に構築されている。
Googleの共通カート. Googleは米国で「Universal Cart」を始めた。検索やGeminiで見つけた商品を保存し、値下げや再入荷の通知を受け取れる。会計時にはUniversal Commerce Protocolを通じてクレジットカードの特典やプロモコードを利用できる。
YouTube MusicのAI表示. YouTube Musicは、AIだけで作った曲やAIで大きく改変した曲に生成AIラベルを付け始めた。YouTubeのAI生成動画に付くラベルと同様のものだ。
Rivianが外部エージェント. Rivianは、Anthropicなど他社のAIエージェントを車載で動かす計画だ。音声コマンドを車のソフトウェアに振り分ける自社のエージェントフレームワークを土台にする。
Amazonの常時AI. Amazonのデバイス部門トップ、Panos Panay氏は、新しいBeeデバイスのような常時稼働型AIウェアラブルが、アプリ主導の「指して、撮って、戻る」からバックグラウンドで動くエージェントへとコンピューティングを移すと語った。AlexaとLeoも統合される。
政策と社会
AI規制の動き加速. FTCは最近のエージェント安全性インシデントをめぐり、OpenAIとAnthropicに民事調査要求(CID)を送った。AnthropicはMETRの研究者に従業員相当のアクセスを認め、独立したリスク評価を可能にした。Bank of Americaでは、AnthropicのMythosなどAIモデルが見つけた脆弱性の修正に4,000人が当たっている。
- Report: FTC probes Anthropic, OpenAI after Trump dismissed AI fears as “hoax”(新しいタブで開きます)
- Anthropic is letting METR researchers look under the hood with employee-level access(新しいタブで開きます)
- Bank of America puts 4,000 people on fixing vulnerabilities uncovered by Anthropic's Mythos and other AI models(新しいタブで開きます)
AIへの不信高まる. ビッグテックの創業者を批判的に描く新作映画が公開され、トランプ氏の投稿にはAI編集されたホワイトハウスの写真が使われ、著名人のディープフェイクも広がり続けている。MetaのMuseのように同意なく友人のデータを取り込むエージェントへの懸念も強まり、FlockのALPR(ナンバープレート自動認識)による監視には議員や調査機関が目を光らせる。
- The tech backlash is now in theaters(新しいタブで開きます)
- Trump posts AI-edited photo to brag about White House restoration work(新しいタブで開きます)
- Nobody is safe from celebrity AI deepfakes(新しいタブで開きます)
- Friends don’t let friends feed their data to AI agents(新しいタブで開きます)
- Benn Jordan on Flock, privacy, and the new surveillance backlash(新しいタブで開きます)
AIアップスケールが失敗. Segaは『Total War: Shogun 2 Complete Edition』を各ストアから取り下げた。プレイヤーがバグとAIアップスケールされたアートワークを見つけたためで、ゲームリマスターにおけるAI利用の品質リスクが浮き彫りになった。
Cal AIのインフルエンサー戦略. Cal AIは2年で3,000万ドル以上を稼ぎ出し、MyFitnessPalに買収された。武器は有償インフルエンサーの大群だ。創業者のZach Yadegari氏によれば、投稿はどれも新規ユーザー数をほぼ線形に伸ばしたという。
GPT-Rosalind学術プラン. OpenAIは「Rosalind Academic Plan」を始めた。条件を満たす研究室にBusiness Standardのシートを最大30席、最長12カ月無償で提供し、ライフサイエンス研究向けにGPT-Rosalindへのスポンサー付きアクセスも与える。
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